kent備忘ログ

お仕事と趣味生活と

書籍「プロを目指す人のためのRuby入門」を読んで

学習の一環で、「プロを目指す人のためのRuby入門」 通称チェリー本を読んだので、所感をまとめました。

良かったところ

 Ruby若しくはその他言語を全く扱った事がない人向けに1から教えるような本ではなく、他言語経験者やRailsを触ったことがある人向けになっています。
その為、初歩の初歩から教える内容ではなく、各項目の実務上重要となる点、よく利用される観点に重点を絞って解説されています。(それでも500ページ以上の大ボリューム!)
内容も、各章・各項毎に分かりやすく分類されており、初めから順に読んでいけばRubyのプログラム構造を体系的に学べるものとなっています。

 またメソッドや構文の説明だけでピンとこない場合も、各解説に必ずと言っていいほどサンプルコードが一緒に記載されている為、そのコードを使って以下のようにハンズオンで学ぶ事ができます。 特に、各章に設けられた例題は、各章で学んだ事の理解度を試せるものとなっています。

irb(sumメソッド解説)

irb(main):001:0> numbers = [1, 2, 3, 4]
=> [1, 2, 3, 4]
irb(main):002:0> numbers.sum
=> 10

irb(パターンマッチ解説)

irb(main):003:1* case [1, 2, 3, 4, 5]
irb(main):004:1* in [first, *]
irb(main):005:1*   "first=#{first}"
irb(main):006:0> end
=> "first=1"

irb(main):007:1* case [1, 2, 3, 4, 5]
irb(main):008:1* in [*, last]
irb(main):009:1*   "last=#{last}"
irb(main):010:0> end
=> "last=5"

 この本は改訂版になりますが、作者の伊藤淳一さんもフィヨルドブートキャンプのメンターをなされている方で、初版から受講生の生徒さんから感想などのフィードバックを受けており、学ぶ側からの視点も考慮した一冊となっています。

学んだこと

 今までWebアプリ作成の為Railsを触った事があったが、やはりその中でもRubyの理解が浅かったり、プログラムの挙動を理解しきれずにぼんやりとしたまま作成していたところがあったので、今回の本でRubyの基本から学び直す事ができた為、クラスやメソッドの一つ一つ動きを理解しながらコードを実装していきたいと思います。

(特に4章〜7章の配列・繰り返し処理・ハッシュとシンボル・クラス・正規表現についてはRubyでプログラムを実装する際の基礎でありながら核となる部分であり、今後定期的に理解を深める為復習したいと思います。)

難しかったこと

 第7章クラスの解説から既に難しい単元ばかりでしたが、特に8章〜11章に至っては、Ruby全体の仕組みに関わる物も有り、内容が重たいものもありました。

 しかし、作者さんもおっしゃられているように、一度に全てを覚え切ろうとせず、頭の中にインデックスを作っておき、そこから実際にプログラムを作ろうとした際、分からない事が出てきた時に、この本を読み返して理解を深める事が上達への手段だと思います。